埼玉から富士山へ。
かつては遠く感じた日本一の山も、圏央道がつながった今ではぐっと身近な週末ドライブの目的地です。
まずは山梨県を目指し、富士山一周ドライブの旅へ出発です。

こんにちは!元バスガイドのかおりです。
今回は久喜菖蒲ICから圏央道・中央道を経由して河口湖ICへ向かいます。それでは、富士山一周ドライブへ出発しましょう!

1. 圏央道で富士山がぐっと身近になった
圏央道が整備される前、埼玉県東部エリアから富士山方面へ向かう場合、首都高速を経由したり、一般道を使ったりと、都心部の交通状況に影響されやすいルートが中心でした。

そんな状況を変えたのが圏央道です!
東北道、関越道、中央道、東名高速を環状につなぐことで、東京都心を通らずに移動できるようになりました!
現在では久喜菖蒲ICから圏央道へ入り、八王子JCTで中央道へ。そのまま山梨県方面へ向かうことができます。

私がバスガイドをしていた頃は、富士山方面へ向かうにも都心の渋滞が当たり前でした。富士山が近くなったというより、思い立ったら行けるようになった気がします!
2. 八王子JCTは首都圏の交通の要所
圏央道を走り続けると見えてくるのが八王子JCTです。

(参考:Googleマップより)

ここから私たちは中央道へ入り、山梨県を目指します!

そういえば、八王子ってどうして「八王子」なんでしょう?

八王子という地名は、戦国時代にこの地域を治めていた北条氏が信仰していた「八王子権現(はちおうじごんげん)」に由来すると言われています。名前だけ聞くと『王子が8人いたのかな?』と思ってしまいますが、王子ではなく神様の名前なんです!
そんな八王子は現在、首都圏西部の交通の要所。
八王子JCTでは中央道と圏央道が交わり、山梨県や長野県方面、東名高速方面へ向かう多くの車が行き交っています。
富士山へ向かう私たちも、その流れに乗って中央道へ入ります。
(1)相模湖ピクニックランドを覚えていますか?
相模湖ピクニックランドを覚えていますか?八王子を過ぎると、景色は少しずつ山あいへ変わっていきます。

そういえば、この辺りに相模湖ピクニックランドがありましたよね?

懐かしいですね!
相模湖ピクニックランドは、現在の「さがみ湖MORI MORI」。
1960年代に開業し、遊園地やアスレチック、キャンプ場などを備えたレジャー施設として親しまれてきました。遠足や家族旅行で訪れた方も多いのではないでしょうか。

山の地形を生かした遊園地というのも特徴でしたね。

子どもの頃、アスレチックで遊んだ記憶があります!校外学習で飯ごう炊飯
もしました!なんでしたっけ…昔のかまど炊飯の火加減を覚えるための言葉…

「はじめチョロチョロ、中パッパ。赤子泣いてもフタ取るな」弱火 → 強火 → 蒸らし
を覚えるための合言葉ですね(笑)

それです、それ‼︎(笑)懐かしいです!

ところで、相模湖って自然の湖だと思っている方も多いんですが、実は人工の湖なんですよ!

えっ、そうなんですか?

はい、戦後の1947年(昭和22年)に完成した相模ダムによってできた湖なんです。神奈川県の水道や工業用水を支える大切な水源でもあります!

観光地だと思っていましたが、そんな役割もあったんですね!

左に観覧車と相模湖が見えてきましたね!ここまで来ると、関東平野を抜けて山梨県が近づいてきたことを実感します!
(2)談合坂って何を談合したの?
中央道をさらに進むと、山梨県上野原市にある談合坂SAに到着します。

談合坂って、なかなかインパクトのある名前ですよね?

私も最初は『何を談合したの?』と思いました(笑)談合坂という名前には諸説ありますが、昔、この坂を越える前に旅人たちが集まり、道中の相談をしたことから名付けられたと言われています。

今のサービスエリアのように、旅人たちの情報交換の場だったのかもしれませんね!

談合坂サービスエリアの面白い地名が出たところでそれにちなんだクイズといきましょうか!
Q.クイズ!実在するサービスエリア・パーキングエリアはどれ?
① 女形谷
② 杉津
③ 土樽

答えは……全部あります⭕️
では、何と読むかわかりますか?
① 女形谷(おながたに)
福井県の北陸自動車道にある女形谷PA。
② 杉津(すいづ)
福井県の北陸自動車道にある杉津PA。日本海を望む絶景スポットとして知られています。
③ 土樽(つちたる)
新潟県の関越自動車道にある土樽PA。谷川岳に近く、冬は雪深いエリアです。
談合坂だけでも珍しい名前だと思っていましたが、日本には思わず二度見してしまうサービスエリアやパーキングエリアがたくさんあります。

地名の由来を調べながら走るのも、ドライブの楽しみのひとつですね!
(3)中高年のアイドル綾小路きみまろ
皆さんは綾小路きみまろさんをご存知でしょうか。
「あれから40年!」のフレーズでおなじみの漫談家で、中高年の日常をテーマにしたユーモアたっぷりの話芸で人気を集めました。

テレビで見たことあります!

中高年のアイドルなんて呼ばれていましたよね!
実は、そんな綾小路きみまろさんが全国的に知られるきっかけのひとつが観光バスだったと言われています。
50歳を過ぎた頃、きみまろさんは自ら録音した漫談のカセットテープを持ってサービスエリアを回り、バスガイドさんや添乗員さんへ無料で配っていました。談合坂SAや高坂SAなどで配られたテープは、渋滞中の観光バス車内で流されるようになります。
するとお客さんが大笑い。
「そのテープが欲しい!」
という口コミが広がり、やがて全国的な人気につながったそうです。

今ならSNSだけど、当時は観光バスが口コミの中心だったんですね!
3. 大月JCTから富士山の玄関口へ
談合坂SAを過ぎると、大月JCTが見えてきます。ここは富士山方面へ向かう車にとって大切な分かれ道です。

ここをまっすぐ行くとどこへ行くんですか?

甲府や松本方面です!
大月JCTでは、中央道本線と富士吉田線が分かれます。まっすぐ進めば甲府盆地や笹子峠方面。私たちはここで左へ進み、富士吉田線へ入ります!
🗻 富士山への分かれ道
東京方面
↓
大月JCT
|
🚗 甲府・勝沼方面 |
🗻 河口湖・富士五湖方面 今回はこちら! |

ここから先は、いよいよ富士山の玄関口へ向かいます!
(1)まっすぐ行けば甲府盆地
大月JCTで富士山方面へ進みましたが、まっすぐ進むと甲府市や勝沼方面へ向かいます。

それは甲府盆地ですね!
甲府盆地は山々に囲まれた盆地で、全国有数のぶどうや桃の産地として知られています。
春には桃の花が咲き、一面がピンク色に染まる景色も有名です。
現在は長い笹子トンネルで結ばれていますが、昔は笹子峠を越えて甲府へ向かっていました。
江戸時代には甲州街道の難所として知られ、多くの旅人がこの峠を越えて山梨へ入ったそうです。

今はトンネルであっという間だけど、昔は大変だったんですね!
(2)見られたらラッキー!未来の乗り物「リニア」

富士山方面へ向かっていると、都留市(つるし)付近で高架橋のような構造物が見えてきます。

あの線路みたいなものはなんですか?

リニア中央新幹線の実験線です!
山梨県にはリニア中央新幹線の実験線があり、走行試験が行われています。タイミングが合えば、時速500km近いスピードで駆け抜けるリニアを目にすることも。ただし、見えたと思った瞬間には、もう遠くへ消えています(笑)
現在の東海道新幹線が約285kmなので、その速さは約2倍です。東京と大阪を約1時間で結ぶ計画なんですよ!

500kmって想像できないですね!

高速道路を走る車が止まって見えるくらいの速さです!すれ違う2本のリニアの相対速度は時速1,000km超え。まるでSF映画の世界です!

それは見てみたいな〜!
現在、リニア中央新幹線は静岡工区などの影響で開業時期が未定になっていますが、山梨では今も走行試験が続けられています。

富士山ドライブの途中で出会えたら、ちょっとラッキーですね!
(3)車内がざわつく瞬間がやってきた!

お〜!富士山だーーーーーーーーー!

いよいよ河口湖に近づいてきましたね!
河口湖が近づくと、まず目に飛び込んでくるのは富士山。そしてもうひとつ。巨大なジェットコースターです。

あれ、富士急ハイランドじゃない?
富士急ハイランドは富士山のふもとだからこそ生まれた遊園地。山に囲まれた広い土地と、高低差のある地形を生かして数々の絶叫マシンが作られてきました。
FUJIYAMA
高飛車
ええじゃないか
など、日本を代表する絶叫マシンがあります。中でもFUJIYAMAは開業当時「キング・オブ・コースター」と呼ばれたほど。名前もそのまま富士山です。
絶叫マシンがある一方で、湖があり、樹海があり昔ながらの集落もある場所。
同じ富士山のふもとなのに、景色が次々と変わっていきます。
4. まとめ
◎ 圏央道の開通によって、埼玉から富士山方面へのアクセスが大きく便利になった
◎ 八王子JCTは中央道と圏央道が交わる首都圏有数の交通の要所
◎ 相模湖は相模ダムによって生まれた人工湖で、現在も大切な水源となっている
◎ 談合坂SA周辺には地名の由来や綾小路きみまろさんなど、ドライブならではの話題がたくさんある
◎ 大月JCTは甲府方面と富士五湖方面を分ける、富士山への重要な分岐点
◎ 河口湖が近づくと、富士山や富士急ハイランドが見え、旅の気分が一気に高まる

富士山一周ドライブの旅は、いよいよ富士山の玄関口・河口湖へ到着しました。
次回は河口湖から西湖、精進湖、本栖湖へ。富士山の噴火が生んだ湖の歴史や、それぞれ異なる湖畔の景色を巡りながら、富士五湖の魅力に迫ります。
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